日記 journal
脱穀
稲刈りからハザ掛けして3週間脱穀をします。
天候が悪くて3週間かかってしまいましたがハザ掛けは乾燥させるためだけではなくその間にも穂先へと最後の栄養が送られると聞きます。
ちょうど虹が綺麗にかかっていたり・・・。
脱穀は足踏み脱穀機で行います。
脱穀したらすぐに唐箕(千石)にかけてゴミを取り除きます。
そしてモミのまま保管します。
今年も1年分のお米と餅米が収穫できました。古米も合わせると1年半分はあります。
自然農では田んぼでも耕すことをしないので耕運機も要らないし田植え機や稲刈り機、機械式脱穀機など化石燃料を使用する機械は使わずに米作りができます。
それもたった4合の種籾から1年分のお米が収穫できるのです。
今から春までは田んぼもお休み、そのお休みの期間、冬から春に生える植物たちがとても大切です。
これ暮らしと一緒です。
お休みの時に心に湧いてくるもの、僕の場合は次の仕事に生かされてくる大切な栄養になります。
草刈りで思う日本は資源大国
今日は早朝から田んぼの水源となる溜池の土手草刈りがありました。
その溜池の水を利用する田んぼの人たちが集まっての共同作業です。
私たちの田んぼの溜池の水源は八ヶ岳の小淵沢にある大滝湧水、由緒ある湧水です。
湧水はそのままでは冷たくて溜池に貯めることで水温上昇が得られるという利点もあります。
約2ヶ月前、3月下旬には木々も緑はなく足元も春先の山菜などが芽吹いているだけでした。
でも今日は草丈も伸びて一面の緑色。
刈り払い機で刈りながら思ったことは、世界には草木も生えないような土地が存在しているというのに少しほっておくだけでこんなにも草木が生えてくる土地は貴重だよな。
そんな土地はある意味資源だと思う。
そう考えると日本は資源大国なんだと。
地下資源が豊富にあることに囚われすぎていないか、地表資源という考え方ができれば世界でもトップクラスの資源大国と自慢できる。
湧水という地表に湧き出た水を水路を作り行き渡らせた田んぼの連なる景色は地表資源を余すことなく有効に使った先人たちの残したものです。
タネをおろせば作物が収穫できるそんな恵まれた資源に囲まれていることに気づければ景色も違って見えるでしょう。









